Monday, December 30, 2019

マンサク


マンサクの名から先ず<豊年万作、満作>の<マンサク>が思いうかぶが、関連性はほとんどない。次に思いうかぶのは<咲く>の<サク>だ。<咲く>はやまとことばなのでその前の<マン>もやまとことばの確率が高い。もとのやまとことばがなまったものだろう。

Wikiの<マンサク>の解説は


マンサク(満作、万作、金縷梅、学名: Hamamelis japonica)は、マンサク科マンサク属落葉小高木
マンサクの語源は明らかでないが、早春に咲くことから「まず咲く」「真っ先」が変化した説、多数の花が豊作に通じることから「万年豊作」に由来するなどの説がある。



とめずらしく語源の説明が冒頭にある。 Wikiの参考箇所にある<水と森の秋田>というサイト(http://www.forest-akita.jp/)の「先(ま)んず咲く花」(秋田弁か)が最有力の語源か。上にあるように日本のマンサクHamamelis japonica)はマンサク科のマンサク属のマンサクだ。このマンサク(マンサク科もそうだが)はかなりの特徴がある。またまたWikiからの引用になるが。


特徴

互生し、楕円形で波状の鋸歯がある。
2-3月に葉に先駆けてが咲く。花にはがく花弁雄蕊および仮雄蕊が4個ずつあり、雌蕊は2本の花柱を持つ。がくは赤褐色または緑色で円い。花弁は黄色で長さ1.5cmほどの細長いひも状になる。

(後略)



言葉の説明ではわかりにくいが、実物をみれば(残念ながら私は見た記憶がない)花は特別の美しがあり、花の後に出てくる葉も見栄(ば)えがする。冬らしい冬も雪もない香港にも似たような花の木がある。もちろんマンサク科(金縷梅科)だ。

Loropetalum chinense (R. Br.) Oliv.
檵木, 紙末花
Strap Flower

これは現物を見たことがないが、写真からは花弁は細長いひも状、花弁は白いようだ。

Loropetalum chinense (R. Br.) Oliv. f. rubrum H. T. Chan
紅花檵木
Red Strap Flower

これは見たことがありスケッチもある。だが確認できたのは最近で、メモが訂正してある。花弁は細長いひも状だが、花びらは中国名が示すように紅色というか赤紫。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Loropetalum chinense  紅花檵木


Liquidambar formosana Hance
楓香
Sweet Gum, Chinese Sweet Gum

これはなんども違った場所(公園)で見たことがあるが、中国名が示すように葉は楓(カエデ)型。花は見た記憶がない。



Eustigma oblongifolium Gardn. & Champ
秀柱花
Oblong-leaved Eustigma

これは花弁はひも状ではないが、<がくは赤褐色、花弁は黄色>。山頂(the Peak)の散歩道で一度だけ見た。名前がわからず<がくは赤褐色、花弁は黄色>に目が行き写生しておいた。念のためもう一度行ってよく見ようとしたがみつからなかった。
























Rhodoleia championii Hook. f.
紅花荷, 紅苞木, 吊鐘王
Rhodoleia 

これは花弁はひも状ではなく、また色は紅色(赤むらさきか)で、しかも特殊な形をしている。形も色もマンサクに似ていないが、サイズが大きくよく目につく花だ。そこここの公園にある。





















sptt

Sunday, December 22, 2019

ツタ


<ツタ>は総称で<ツタ>という種はないようだが話は少しややこしい。

まずは、秋の紅葉を歌った童謡に


秋の夕日に照る山もみじ
濃いも薄いも数ある中に
松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は
山のふもとの裾模樣(すそもよう)



というのがある。題名は<紅葉(もみじ)>というようだ。日本人にとっては蔦(つた)は紅葉するのだ。しかし、Wikiの<ツタ>の解説では


ツタ(蔦、学名:Parthenocissus tricuspidata)は、ブドウ科ツタ属つる性の落葉性木本。別名、アマヅラ、ナツヅタ、モミジヅタ。
ツタという言葉は、ツタ属(Parthenocissus)の植物を総じて称することもある。英語でのアイヴィー(Ivy)との呼び方は、ウコギ科キヅタ属の植物を指すことが多い。

(中略)

ツタ属植物は、アジアから北アメリカに15種が自生し、日本にはツタ P. tricuspidata のみが本州から九州に自生する。「つた」の名称は他の植物や岩に「つたって」伸びる性質から名づけられた。


という解説がある。<ツタ>は発音しずらいがParthenocissus tricuspidata という種に相当する。これは日本に自生するのはこの種だけなので日本でこういっても問題はない。一方この種以外の<ツタ属>、<ツタ>の類(るい)の総称でもあり、実際にはこのように使っているだろう。 <つた>の英語は?という問いに対して9割以上は<Ivy>と答えるだろうが、詮索はせず何となく<Ivy>は<ツタ類の総称>という理解だろう。詮索すると<つた>は、<英語でのアイヴィー(Ivy)との呼び方は、ウコギ科キヅタ属の植物を指すことが多い>ことから、正確には<Ivy>ではないのだ。 

詮索すると Parthenocissus tricuspidata tricuspidata は<tri(3)+cuspidata(pointed)>で葉が<三裂し先がとがっている>ということだ。だが詮索はせずに、葉が<三裂で先がとがっていて>塀(へい)や壁を<つたって>いるのを<つた>といっているようだ。

ウコギ科の Ivy は<ウコギ>のポストで名前だけ出てきた。

Wikiの<ウコギ科(Araliaceae)>解説



<ウコギ科>の馴染みのある草木では
があるが、一見同じ<科(Family)>とは思えない。



のキヅタ属 (Hedera) のキヅタというのがある。またセイヨウキヅタというのもある。これが<正式な>Ivy なのだ。覚えておく必要はないがキヅタ、セイヨウキヅタが Ivy ということになるようだ。
 
キヅタ 学名: Hedera rhombea
セイヨウキヅタ 学名:Hedera helix

ところでこのセイヨウキヅタHedera helix)は、中国名では<常春藤>で常緑なのだ。日本では園芸用か?


<ツタ>は純やまとことばで動詞<つたう>由来だ。<つて>という名詞のやまとことばもある。<つてをつたって>とう言い方もある。おそらくもとの<つたう>が<つた(伝)える>、<つた(伝)わる>に変化したのだろう。<ツタのからまるチャペルで . . . . . >という歌がむかしはやったことがあるが、これは正確には<ツタのつたう(壁の)チャペルで>が正しい。<ツタ>はあるものにからみつくのではなく吸盤(きゅうばん)みたいなもので、イモリ、ヤモリ、スパイダーマンのように壁を這(は)って伸びていく。これは現物を見ればすぐわかる。

初めに述べた<ややこしい話>といのは

繰り返しになるが、まず上のWikiの解説からすると

ツタ(蔦、学名:Parthenocissus tricuspidata)>は種で、<日本にはツタ P. tricuspidata のみが本州から九州に自生する>のでこれは日本では種でもいいだろう。

ところが英語版は


Parthenocissus tricuspidata is a flowering plant in the grape family (Vitaceae) native to eastern Asia in Korea, Japan, and northern and eastern China. Although unrelated to true ivy, it is commonly known as Boston ivy, grape ivy, and Japanese ivy, and also as Japanese creeper,(後略)



となっている。別名は<アマヅラ、ナツヅタ、モミジヅタ>ではなく<ボストンヅタ、ブドウヅタ、二ホンヅタ、さらには二ホンcreeper>だ。香港でこれに似たのを野生に近いのをふくめてよく見る。


ネットで香港の資料(https://www.herbarium.gov.hk/)を見ると Vitaceae で名前に<Parthenocissus>がつくのは

Latin:Parthenocissus dalzielii Gagnep. 中国名:爬牆虎, 異葉爬山虎, English :Diverse-leaved Creeper

しかのっていない。さらに少し調べてみると現在香港にはこの種だけのようだ。Wikiにあったてみると

Wiki


Parthenocissus dalzielii (Gagnepain 1911) is a creeper related to the grapevine family. It is a native plant of East and South-east Asia.
In China it is found in Anhui, Fujian, Guangdon, Guangxi, Henan, Hubei, Hunan, Jiangsu, Jiangxi, Sichuan and Zhejiang.[1] It is commonly used in Hong Kong by the government as part of slope stabilization. Its Chinese name is 爬山虎.

(中略) 

Characteristics
Parthenocissus dalzielii is a deciduous vine with broad, trifoliate leaves. It sticks well to walls and sloping surfaces, even painted concrete using suction cups which excrete calcium carbonate. It has small fruit which look like grapes and are dark blue almost black when ripe.


これがどうも本命のようだ。日本の<ツタ(Parthenocissus tricuspidata)>が香港にあるとは思えない。

 Wikiの解説にはないが、Parthenocissus dalzielii は同じ株に2種の葉がある。一つは解説にある <broad, trifoliate leaves>。もう一つは小さく、丸形でtrifoliate(三裂葉)でない。こちらの方は枝が長く、節から葉と根(つるか)と吸盤が出てくる。壁や岩には吸盤がいいが、平板でないものには<つるや根のようなもので絡(から)みつくようだ。下の写真とスケッチ参照































参照: Flora of China 12: 175, 2007 (retrieved on 20-9-2010) に詳しい解説がある。

ところが手元にある Hong Kong Climbing Plants (今ではかなり古く返還(1995年)前に買った)という小冊子ではParthenocissus himalayana (Boston Ivy) というのが紹介されている。下のスケッチの文字分参照 (手書きでコピーした)。








































WikiではこのParthenocissus himalayana Parthenocissus semicordata の別名(Synonm)となっている。

Wiki

Parthenocissus semicordata (Wall) Planch. 1811 (synonym: P. himalayana) is a creeper related to the grapevine family. It is a native plant of the Himalaya.[1] Its name is derived from Latin 'corda' meaning heart.

(中略)

Characteristics
Parthenocissus semicordata is a vigorous climber. It has trifoliate leaves. Like most of the species of Parthenocissus it uses suction cups to hold itself to walls or trees. It has small fruit which look like grapes and are dark blue, almost black when ripe.


特徴はこのようだ。この中国語版は三葉地錦


三葉地錦學名Parthenocissus semicordata)是葡萄科地錦屬的植物。分布於印度緬甸泰國中國大陸西藏雲南貴州四川甘肅陝西湖北等地,生長於海拔500米至3,800米的地區,一般生長在灌叢和山坡林裡。



でこれは別物だ。地錦という名前からすると<地を錦(にしき)>のようにするので紅葉するのだろう。

したがって Hong Kong Climbing PlantsParthenocissus himalayana (=Boston Ivy) は間違というか混乱だろう。もっとも Flora Hong Kong のParthenocissus の箇所の解説では<Parthenocissus himalayanasemicordata) はかつては香港で栽培されていた>という記載がある。だが Boston Ivy は日本の<ツタ>のところででてきた。日本自生の<ツタ(Parthenocissus tricuspidata)>がなぜアメリカで Boston ivy なのか。Ivy League というのがあるが、これも関連ありそう。

GARDENISTA のサイトに

https://www.gardenista.com/posts/gardening-101-boston-ivy-vines-climbers-plant-care-guide/


Boston ivy is native to Japan, not New England. Coincidentally, one of its more sought-after cultivars was first discovered growing near the home of the Boston Red Sox; P. tricuspidata ‘Fenway Park’ is distinguished by lime green leaves in summer that turn yellow, orange, and red in fall. P. tricuspidata ‘Veitchii’ carries an Royal Horticultural Society award of garden merit.


という記載がある。

姿は似ているがウコギ科の常緑の類(数種)が Ivy (総称)で秋に葉が色づき、落葉する類(数種)が Boston Ivy (これまた総称)ということで<ややこしさ>は収拾がつく。



追加

初めに引用した歌は<紅葉(もみじ)という唱歌の1番。2番は

 "
渓(たに)の流(ながれ)に 散り浮く紅葉(もみじ)
   波にゆられて 離れて寄って
赤や黄色の 色さまざまに
   水の上にも 織る錦(にしき)

"

3番がなさそうなで作ってみた。


風にゆられて 舞い散るモミジ
木木(きぎ)の間(あいだ)に 色敷き詰める
道の上にも 重なり積もり
歩きしめれば 音がする。



sptt



Friday, December 20, 2019

マツバボタン、スベリヒユ


前回のポスト<ウマノアシガタ(キンポウゲ)>でボタン(牡丹)にふれたので、名前も実物もボタン(牡丹)に似て非なるものと言えるマツバボタン(松葉牡丹)を調べて見る。マツバボタンはスベリヒユ科。マツバボタンはなじみがあるがスベリヒユはほとんどなじみがないだろう。

ところがWikiのスベリヒユの解説は


スベリヒユ(滑莧、学名: Portulaca oleracea[2])は、スベリヒユ科スベリヒユ属多年生植物
同属にはマツバボタンなどが知られる。


特徴
は赤紫色を帯び、地を這って分枝[3]は長円形の肉質で互生[3]
期、枝先に黄色の小さなを咲かせる[3]果実は熟すと上部が取れる蓋果で、黒色の種子が落ちる[3]

(中略)


分布
世界熱帯から温帯にかけて幅広く分布し、日本全土で見られる[3]
乾燥耐性があり、路傍など日当たりの良い所に自然に生える[3]農業においては畑作害草として知られ、全般的に執拗な雑草として嫌われる傾向にあるが、地域によっては食料として畑作もされる。


和名など
「莧」(草かんむりに「見」)の字を当てる。「スベリヒユ」の名は茹でた際に出るぬめりに由来するとされる[6]
中国では生薬名でもある後述の馬歯莧のほか、馬歯菜、五行草、酸莧、豬母菜、地馬菜、馬蛇子菜、長寿菜、老鼠耳、宝釧菜など複数の呼び名がある。



で私だけが<なじみががない>のかもしれない。だが見た記憶も食べた記憶もない。スベリヒユはスベリヒユ科のスベリヒユ属のスベリヒユでスベリヒユ科の代表種だ。認識を新たにしないといけないのかもしれない。上の解説からするとヌメリヒユでもよさそう。<ヒユ>のポストでヒユ科の草木はいくつか紹介したがスベリヒユのような肉質の葉のものはない。<ヒユ>自体名前の語源がよくわかっていない。そのヒユを踏襲している名づけは、ヒユが一般によく知られるようになってからだと思うので、比較的あたらしいと見る。あるいは中国名の馬歯莧の影響があるかもしれない。だがそうすると<馬歯>の影響がないことになる。

まったく関係のない<サルスベリ>が連想されるが、<「スベリヒユ」の名は茹でた際に出るぬめりに由来する>とあるので見る草といよりは食べる草だ。中国名の別名も<菜>の字がつくのが多い。

Wikiのマツバボタンの解説



マツバボタン(松葉牡丹、学名Portulaca grandiflora)とはスベリヒユ科の植物の一種。ヒメマツバボタンP. pilosa)の亜種(P. pilosa subsp. grandiflora)とされることもある。学名のポルチュラーカはラテン語でを意味するポルチュラに由来する。花が昼に開き、夜に閉じる様が門を彷彿とさせることからこの名がついたと解釈されている。日本ではホロビンソウ(不亡草)とも呼ばれ、年々種が零(こぼ)れて新たな花が生えだしてくるのでこう呼ばれている。



<ホロビンソウ>というには聞いたことがない。

マツバボタンの学名はPortulaca grandiflora で大花(grand flower)スベリヒユともいえる。実際マツバボタンの花はさほど大きくはないが、スベリヒユの花が、上の解説にもあるように、小さいのだ。






















 Portulaca grandiflora (赤い花がマツバボタン。黄色い花は関係ない。)

葉は<馬歯>ではなく松の葉のような太い針状だ。ぬめりはあるのか? (黄色い花は関係ない)


sptt
 

Thursday, December 19, 2019

ウマノアシガタ(キンポウゲ)


キンポウゲは<金鳳花>の読みらしいが、子供の頃は<キンポウゲ(キンポーゲ)>で漢字は頭の中になかった。鳳(ホウ)が鳳(ポウ)、花(カ)が花(ゲ)に変わっていることもあって純漢語の感じが薄い。同じような状況の花にシャクナゲ(石楠花)、レンゲ、ゲンゲ(蓮華、蓮花))がある。手元の古い三省堂の辞書では<一重(ひとえ)の花がウマノアシガタ、八重(やえ)の花がキンポウゲ>となっている。それですこし調べたが、八重のキンポウゲは園芸品種のようだ。子供の頃の記憶は<八重のキンポウゲ>で<ウマノアシガタ>は聞いたことも見たこともない。ところがこの園芸品種のキンポウゲがキンポウゲ科を代表する。やまとことばのウマノアシガタ科でもよさそうだがウマノアシガタはキンポウゲほどなじみがない。一重のウマノアシガタはいまだに見たことがない(あるいは見た記憶がない)。ネットで調べているうちにボタン(牡丹)と姉妹分のシャクヤク(芍薬)がキンポウゲ科なのを発見した。これは意外だった(注)。牡丹(ボタン)は中国では花の女王だ。またこじつけのようだが、牡丹の<丹>は仁丹の<丹>、芍薬は名前に<薬>の字があり、いずれも漢方薬になる。キンポウゲ科の草花は総じて毒性があるようで、薬にもなる。

キンポウゲ科

Wikiの冒頭の解説は繰り返しになるところが多いが、権威あるものとしてコピーしておく。


キンポウゲ科(学名:Ranunculaceae)は、双子葉植物キンポウゲ目に属するである。ウマノアシガタ科ウマノアシガタはキンポウゲの別名、普通は前者を標準和名とする)やキツネノボタン[2]の名も用いられる。多くは草本またはつる性。模式属はキンポウゲ属
両性花で、花被としてがく花弁を両方持つもののほか、花弁が退化し、がくが花弁状になったものもある。雄蕊は多数、雌蕊も複数ある、いわゆる多心皮である。雌しべは多数の心皮が根本まで分かれており、それぞれに柱頭があって、それが寄り集まった構造をしている。これは花の構造としては原始的なものであると考えられている。
虫媒花で、美しいため観賞用に栽培されるものも多い。キンポウゲトリカブトクレマチスアネモネなどの種類がある。アルカロイドを含み有毒植物が多いが、一部は漢方薬医薬品としても用いられる。約60属、2500種が知られている。



したがってウマノアシガタ科でもキツネノボタン科でいいことになるが、学名としてはかなりいいかげんだ。

(注)今はボタン科で独立しているようだ。

Wiki ボタン科


ボタン科 (Paeoniaceae) は双子葉植物で、ボタン属Paeonia だけからなる単型科である。が大きく美しいボタンシャクヤクを含む。
(中略)
かつては見かけの似たキンポウゲ科に含められていたが、現在では系統的にかなり異なるとされる(APG植物分類体系ではユキノシタ目)。



キンポウゲ科の学名はRanunculaceae というがイタリア語で ranocchio は<(子)蛙(ガエル)>のこと。

Wiki 英語版では


Ranunculaceae (buttercup or crowfoot family; Latin rānunculus "little frog", from rāna "frog")


という解説がある。英語では(多分一重の)ウマノアシガタの類は Buttercup という名がある。花の形がButtercup に似ているのだろ。 <crowfoot> は文字通りでは<カラスノアシ(ガタ)>だ。カエルとキンポウゲの関係の説明はないが、これも<カエルノアシ(ガタ)>の類か?牡丹の葉は<カラスノアシ>や<カエルノアシ>の足型(アシガタ)に似ている。ウマノアシガタの名前について調べてみると



ウマノアシガタの名前の由来は謎 (語源由来辞典)

属名の Ranunculus はラテン語の「rana(蛙)」からきている。この属の水生の種が蛙の棲むような所に生えることから名づけ (みんなの花図鑑)

どの図鑑も名の由来は馬の脚形で根生葉の形が馬の蹄の形に似ているからと云われるが、実際は似ていないと書いている。
その中で異説を展開する事が多い山と渓谷社の「野草の名前」は花の形を由来としている。この植物が江戸時代以前から知られて いた事から蹄鉄を打たない時代に使われていた馬わらじ(馬沓)の形が上から見た花の形によく似ていたからだと云う。(http://arakawasaitama.com/hanaindex/subumanoashigata.html)




したがってこの上の<カエルの足型(アシガタ)>は間違いのようだ。

話は牡丹に移る。今はボタン科のボタン属のボタンということになる。だがボタン科として独立させた理由は別として(よくわからない)、わざわざ独立させることはないと思う。独立させて属がボタン属の一属(単型科)では、独立させる意味があまりない。最大の欠点は美学的見地からで、キンポウゲ科、ウマノアシガタ科のボタンだからこそボタンの豪華な美が目立つのであり、私のように<ボタンがキンポウゲ科なのは意外だった>ということになる。ボタン科のボタン属のボタンではこの発見のよろこびがない。また八重のキンポウゲの花や葉と比べて見れば同じ科(Family 家族)としてもおかしくない。特に花は両方とも<花の構造としては原始的なもの>のようだ。

上に書いたように中国ではかなり古くから牡丹は<花の女王>で、さらには<富貴(金持ち)>の象徴なので、それにあやかって絵はそれこそゴマンとある。私の中国画(国画)の先生(中国人)は牡丹画を職人芸のように仕上げていた。牡丹画が一番よく売れるようだ。生産も多いが需要も多いのだ。


Chinese Drawing Famous Painter 名畫家 李煥平 國畫 花開富貴 21寸 X 21 寸





これとよく似た本物をもっているが(売り物ではなく練習用にもらったもので署名と印がない)、先生は15分くらいで仕上げてしまう。特に出来がいいものというわけではない。わたしも相当練習したがこううまくはいかない。この種の中国画(国画)はいわば総合芸術で数えきれない要素(構図、色の選択、水分、筆運び、etc, etc, etc)がからまって、ほぼ即座に出来上がる。


sptt

Tuesday, December 17, 2019

フジウツギ


フジウツギは響きのいいやまとことばだがフジウツギの名は聞いたことがない人が多いだろう。ブッドレアなら聞いた人があるかもしれない。

Wikiの<フジウツギ属>の解説では



日本にはフジウツギB(udlejia). japonica とウラジロフジウツギB. curviflora が自生する。フジウツギ(藤空木)の名は花序の様子や色がに似ていることから。



とあり日本にあるのだ。名前の解説もあるが何かとってつけたようなところがある。フジウツギ属はフジウツギ科なので

フジウツギ科(Buddlejaceae) -> フジウツギ属(Buddleja) -> フジウツギ

となりフジウツギ(B. japonica)はフジウツギ科を代表する種だ。ちなみに中国名は

醉魚草科(Buddlejaceae) - 醉魚草屬(Buddleja

で醉魚草屬のなかに<xx醉魚草>という名のいろいろな醉魚草ある。

フジウツギ、フジウツギ属、フジウツギ科のネット上の解説を少し読んでみたが

樹木図鑑<http://www.jugemusha.com/jumoku-zz-fujiutugi.htm >の解説では


姿がウツギに似て、フジのような花が咲くのでついた名。



(*)ウツギ(空木、学名:Deutzia crenata)はアジサイ科ウツギ属落葉低木

中国名の醉魚草は


魚毒性があるので、すりつぶして毒流し漁に使った。



とある。
 

香港では<Buddleja asiatica Lour. 白背楓>というのを見てスケッチしておいた。だが名前その他はスケッチをしたあとで調べてわかったことだ。<白背楓>というのは葉の裏が白っぽいからだが、<(小)白花醉魚草>でもよさそう。





























Buddleja asiatica Lour. 白背楓
学名からすると日本で自生する<ウラジロフジウツギB. curviflora>とは違う。また葉は形は楓(カエデ)に似ていないが肌触り(tissue)は似ているようだ。葉はペラペラだが花も含めてなかなか美しい姿だ。和名が見つからない。矛盾はあるがシロバナフジウツギとでもなるか?


sptt

Saturday, December 14, 2019

ウリ


前回のポスト<ヒルガオ>でウリ科(Cucurbiataceaeの<ユウガオ>がでてきたのでウリ/ウリ科を調べておく。子供のころの記憶ではウリとキュウリは別物で、ウリは太く、キュウリは細長い。味は同じようなもの。だが調べてみるとこのウリは<シロウリ>で<ウリ>は総称のようだ。たくさん種類がありそうだが、<ウリ>がつくのは

カラスウリ
キウリ(キュウリ)
マクワウリ

ぐらいしか思いつかない。ことば遊びに

瓜売りが瓜売りに来て瓜売れず売り売り(帰る瓜売りの声)。

というのがある(かっこ内はわすれていたので調べた)。このウリはシロウリのことだろう。

 香港では<瓜(kwaと発音する。北京語のピンインは gua)>のつくのが多い。

西瓜(スイカのこと)
南瓜(カボチャのこと)
冬瓜(日本ではトウガンと発音する)
青瓜(キュウリのこと。北京語では黄瓜という)
丝瓜、節瓜(どちらだかわからないが表面に細かい毛の生えたキュウリ)
苦瓜(日本ではニガウリか)
哈密瓜(これは甘いしメロンの香りがある)

以上は季節を問わずあるようだ。

ウリ科のラテン語学名Cucurbiataceae<ククルビタ . . . . .>はおもしろい名前だ。キュウリの英語はcucumber だが英語らしくない。<cool as a cucumber>という言い方があるが、使い古されているし、今は冷蔵庫があるので、何か変だ。使わない方がいい。日本語の<ウリ>だが,語源はなにか?キュウリが一番馴染みがあるが、Wikiの解説では


キュウリ胡瓜Cucumis sativus L.)とはウリ科キュウリ属のつる性一年草、およびその果実のことである。野菜の一種として食用にされる。
かつては熟した実も食用とされたが、甘みが薄いためにあまり好まれず、現在では未熟な実を食用とするようになった。インド北部、ヒマラヤ山麓原産。日本では平安時代から栽培される。漢字表記で使われる胡瓜の「」という字は中国から見た西方諸民族を指し、シルクロードを渡って来たことを意味している。
「キュウリ」の呼称は、漢字で「木瓜」または「黄瓜」(きうり、現代中国語でも「黄瓜」)と書いていたことに由来する。上記の通り現代では未熟な緑色の実を食べる事からあまり知られていないが、熟した実は黄色くなる。

(後略)



という歴史的な説明がある。<黄瓜(キウリ)>の<ウリ>はやまとことばか?

ウリ科の中国語は葫蘆科で葫蘆は<hulu>と発音する。葫芦学名Lagenaria siceraria)はヒョウタンのこと。ヒョウタンの形をした実(み)もヒョウタンだが、黄色い花が咲く種だ。中国ではこのヒョウタンつまりは葫蘆<hulu>がウリ科(葫蘆科)を代表する種なのだ。<hulu>は頭の<h>が消えると<ulu>。<h>の発音は中国でも不安定だ。いまでも地域、人によっては<ノドチンコ>をふるわすフランス語の<r>に近い発音だ。これだと<wuru>にも聞こえる。そのあと<lu>は発音しずらく<ule>になりがちだ。<le>の<e>は<エ>ではなく曖昧母音の<e>。<ウ>と<エ>と<オ>の中間でアクセントはおかれず軽く発音する。日本語にはこの曖昧母音の<e>がないので表記しずらいが、<ウル>の<ル>を弱く短く発音する。この<ウル>は日本語化されて<ウリ>になった、のではないか。あるいはもっと単純に hulu ->ulu ー>  uli。

ヒョウタン(葫蘆)はおもしろい、というか味のある<かたち>をしている。中国画では画題になるのだ。一般的なウリ科の花は黄色くなぜかしわくちゃなのが多い。


























これは何ウリだかわからない。私が住むコミュニティ(日本の団地のようなもの)のコミュニティ野菜園で見つけた。



























スズメウリ
Zehneria japonica (Thunb.) H. Y. Liu 老鼠拉冬瓜

これは< japonica>だが香港でよく見る雑草の類。


sptt






Friday, December 13, 2019

ヒルガオ


ヒルガオはアサガオ(朝顔)に比べるとはるかに見たり、聞いたり、口に出したりする機会はすくないが、名前ではヒルガオ科(Convolvulaceae)の代表種だ。

例によってWikiの解説を引用すると


ヒルガオ科 (Convolvulaceae) はナス目に含まれる科の一つで、ヒルガオアサガオサツマイモなどを含む。約50属1200種からなり、熱帯・亜熱帯を中心に世界的に分布する。日本には5属10種ほどが自生する。
草または低木で、大部分はつる性または茎が地面を這う。葉は互生。花は5または4数、花弁は合生してラッパ状になり、1日でしぼむものが多い。子房上位がくは花後も残る。果実はさく果または液果で、大きい種子(胚乳はない)を含む。
経済的に最も重要なのはサツマイモで、ほかに茎葉を食用にするヨウサイなどがある。
アサガオ、モミジヒルガオヨルガオウリ科の植物ユウガオとは別物)、ルコウソウエボルブルス属など、花が美しいので栽培されるものも多い。(後略)



<. . . .  ヨルガオウリ科の植物ユウガオとは別物)> からすると<ヨルガオ>というのがある。そして<ユウガオ>はウリ科(Cucurbiataceaeのだ。ややこしい。源氏物語では夕顔という女性が出てくる。作者の文才からすると夕顔は何かを示唆していると思われる。

だが調べてみるとユウガオの実(ウリの形)はかんぴょう(干瓢)の材料。食生活の変化で需要は多くないだろう。香港では(多分中国でも)長い伝統からか仲間(ともにトウガン連)の冬瓜はよく出て来る。



ヒルガオは<日本には5属10種ほどが自生する>中の一つだろうが、これまたWikiで確認してみる。


ヒルガオ(昼顔、学名Calystegia japonica、シノニムCalystegia pubescens他)は、ヒルガオ科の植物。アサガオ同様朝開花するが昼になってもがしぼまないことからこの名がある。
つる性多年草で、地上部は毎年枯れる。春から蔓が伸び始め、夏にかけて道ばたなどに繁茂する。夏に薄いピンク色で直径5~6cmの花を咲かせる。花の形は漏斗形。苞葉が萼を包み込むので、帰化植物のセイヨウヒルガオ(西洋昼顔、学名Convolvulus arvensis)と区別できる。
アサガオと違って鑑賞用に栽培されることは、殆ど無い。また、結実することはまれであるが、地下茎で増え、一度増えると駆除が難しいため、大半は雑草として扱われる。
花や蕾は食用に適しており、アクも少ないため生食も可能な野草として知られている。黄色のヒルガオは無い。


学名Calystegia japonica からすると日本種だ。ちなみに学名を比較してみると

ヒルガオ: Calystegia japonica

アサガオ: Ipomoea nil

Wiki:アサガオ(朝顔、学名: Ipomoea nil: Morning glory)は、ヒルガオ科サツマイモ属(Ipomoea一年性植物日本で最も発達した園芸植物古典園芸植物のひとつでもある。中国語で牽牛。日本では「蕣」の漢字も当てられる。

日本で最も発達した園芸植物、となったのはなにかわけがありそうだが詮索しない。)

ヨルガオ: Ipomoea alba アサガオと同じIpomoea。 alba 白い(形容詞)で白い花だ。

ユウガオ: Lagenaria siceraria var. hispida (ウリ科) これも花は白。


わたしの推測では、まずアサガオ、ユウガオという名前ができ、野生のヒルガオはアサガオやユウガオとの対比であとから名づけられたのではないか?ウリ科のユウガオは源氏物語の原典にでてくるのでかなり古い。


さて以上は日本の話だが、香港では、園芸用は見たことがないが野生、雑草としてよく見られる。アサガオではなく野生ということではヒルガオの類のようだが、学名は Ipomoea xxxx となっているのでアサガオの仲間だ。ピンクもあるが<うす青>(水色か)、青が多いようだ。名前は草木図鑑、漢方薬図鑑では上のように<牽牛>がついている。これまた漢方薬なのだ。香港、中国では草は毒草も含めてほとんど漢方薬にされている。<うす青、水色の牽牛>は時に感動するほど美しい。葉っぱや蔓(つる)ばかりで花の少ないところに咲くので目立つのかもしれない。香港にはいくつかの種があるようだがほとんど野生で、よく見かけるにはうす青(水色)の牽牛 Ipomoea nil (L.) Roth と青むらさきの五爪金龍 Ipomoea cairica (L.)。


























Ipomoea nil (L.) Roth 牽牛

























Ipomoea cairica (L.) Sweet 五爪金龍


ところでヒルガオ科の学名だが、中国では牽牛科ではなく旋花科という。

中国版Wikiでは<旋花科的名字是以拉丁文convolvere缠绕)而命名>という説明がある。つまりラテン語学名の訳なのだ。花の構造がconvolvere缠绕)なのだ。すこしややこしいが上に出てきたヒルガオのCalystegia 幾つか種があり、中国名の総称は<旋花>だ。

初めの方に<ウリ科の植物ユウガオ>というのがあったが、似て非なるものに<ナス科の矮牽牛>とうのがある。ペチュニア(Petunia)のことだ。ペチュニアの説明は話が長くなるので省略。この矮牽牛は私のスケッチ歴では転機の一つ。下の作品を見ればわかると思う。だが見方を変えればスケッチしやすいということか。矮は<背が低い>ということ。


























これは小さな花屋の店先にあったのをスケッチ中に店の主人が出てきたので花の名前を聞いたら、<矮牽牛です>と説明してくれた。

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追加

なぜかアサガオはヒルガオ科のアサガオ。一方ヒルガオは聞いたことはあるが見たことがないような気がする。種(しゅ)のヒルガオの学名はべつに覚えなくてもいいが Calystegia pubescens。ヒルガオ科はConvolvulaceae だ。

アサガオはなんとヒルガオ科のサツマイモ属のアサガオだ。学名の Ipomoea やアサガオの英語 Morning Glory は聞いたことがあり、こちらの方が世界的にとおりがいいだろう。属名の Ipomoea日本語ではサツマイモ属になっているのだ。もっとも中国でも属名は番薯属でサツマイモ相当だ。

 

 

<イモ>はややこしく

サツマイモ(学名:Ipomoea batatasは上記のようにヒルガオ科

ジャガイモ - ナス科
サトイモ - サトイモ科
ヤマイモ(ヤマノイモ) - ヤマノイモ科 

うえでも書いたが、ユウガオというのがあるがこれはウリ科。

ガガイモ科というのがあるが、これはいわゆるイモ類がない。サトイモ、ヤマノイモ、ガガイモは大和言葉なので後で個別にポストくを書く予定。。


sptt









Wednesday, December 11, 2019

アカザ


アカザはあまりなじみがないが、アカザ科という科がある。例によってWikiからの引用になるが


アカザ科 (Chenopodiaceae) は古いクロンキスト体系などにおける被子植物の科の一つ。大部分が草本で、乾燥地や海岸に産するものが多く、塩生植物アッケシソウなど)もある。現行のAPG植物分類体系ではヒユ科のアカザ亜科が設けられている。 

特徴

は小さい風媒花で、花被は2から5枚。子房上位で、果実は1個の種子を含み花被に包まれる。(中略)
この科は多くの植物分類学者が独立の科として扱っているが、2003年のAPGII分類体系(1998年APG分類体系と変更なく)では認められていない。APGではヒユ科の中に含まれる。
およそ100属1400(日本には6属10数種)がアカザ科に含まれる。 

栽培種
食用の種にはキヌア、カニーワ(kañiwa, 英語版)、アカザ、グッド・キング・ヘンリー (Good King Henry, 英語版)、アリタソウ(エパソーテ)(以上Chenopodium spp.)、オラーチェ(Orache, 英語版Atriplex)、ホウレンソウ (Spinacia oleracea)、そしてもっとも重要な作物に Beta vulgaris から作出されたテンサイテーブルビートマンゲルワーゼル英語版フダンソウがある。
日本ではとんぶり(ホウキギの種子)やオカヒジキが食用にされる。
 


つまりは<ヒユ科のアカザ亜科>でも独立した<アカザ科>でもいいのだ。おしまいに食用の種がたくさん書き並べてあるが、わたしが実際に食べた記憶があるにはホウレンソウだけだ。

<アカザ>はあきらかにやまとことばで<ア>音が重なり響きがいい。アガサ クリスティ という人気推理小説作家がいるが、人気の理由の一つは<アガサ>というなまえではないか?Wikiではなく 漢方薬のサイト<e-yakusou.com>から無断コピーすると(http://www.e-yakusou.com/sou/sou118.htm

分布生育場所
科名:アカザ科/属名:アカザ属
和名:藜,赤座,阿加佐/学名:Chenopodium album var.centrorubrum
北海道、本州、四国、九州の全国に分布。
畑や路傍などに普通に見られる1年草で、好窒素性の雑草のためにあまりやせた土地には生育しません。
アカザより全体的に小型のコアカザ
 
見分け方・特徴
草丈は、約1.5メートルにもなり、茎は木本状となります。古くからアカザの杖といわれていますが、それは、この茎のことです。軽くて丈夫でまっすぐであることから、老人の杖に使われたようです。
若葉の中心が赤みを帯びるものをアカザ、若葉の白味のつよいものをシロザ、青みのものはアオザといいます。これらは、同一種類です。葉は茎に互生して、長三角状卵形か、ひし形に似た卵形で、葉の縁は波状であり、質は柔らかです。また、葉は、カタバミやクローバーのように睡眠運動をします。夏に茎の先に葉のわきから穂状の花序を出し、多数の黄緑色の小花をつけます。花が密集している状態が串団子のように見えます。果実は、がくが伸びて包む包果です。
 
採集と調整
6~7月の花穂がでる前に若苗をとり、日干しにします。
アカザを日干しにしたものを生薬(しょうやく)で藜(れい)といいます。
また、若葉はホウレンソウのように、ひたし物やあえ物によく、汁物の実にもなります。



とやさしく詳しい説明がある。

和名:藜, 赤座, 阿加佐

とあるが<藜> は中国名。<阿加佐>は音読みで<アカザ>と同じだ。<赤座>が語源と見ていいだろう。<座>は意味もあるが<若葉の中心が赤みを帯びるものをアカザ、若葉の白味のつよいものをシロザ、青みのものはアオザといいます>からあまり意味のない語呂ともいえる。逆に、やまとことばの<ざ(座)>は<若葉の中心が赤みを帯びるもの>という描写からすると<中心(にあるもの)>の意があることになる

今回<アカザ>をわざわざ調べたのは上にある<アカザを日干しにしたものを生薬(しょうやく)で<アカザ>(れい)といいます>に関連する。中国では<アカザ>日干しにして生薬にしなくても<藜(れい)>なのだ。つまり アカザ=Chenopodium album = なのだ。ところが中国の>は特別というか、もっと一般的で

藜:英譯:chenopodium album, pigweed

なのだ。 Chenopodium は正確にどう発音するのかわからないが(ケノポジウムか)おもしろい名前だ。そしてアカザ科(Chenopodiaceae)を代表する。草かんむりのかない<黎>という性の人もいる。だが穀物に詳しい人にとっては)藜よりも一般的なのは藜麦で、これは上の<栽培種:食用の種>の筆頭にでてきた<キヌア、カニーワ(kañiwa, 英語版)>で学名はChenopodium quinoa

中国版Wikiでは


藜麦學名Chenopodium quinoa),又稱印地安麥、昆诺阿藜、奎藜灰米小小米,是一種南美洲高地特有的一年生穀類植物,种子可食。糧食穀物大多屬於禾本科,但是藜麥屬於苋科,所以被称作“假穀物”。


と紹介されている。だが中国原産ではない。 またここでは苋科の藜麥屬となっている。<ライムギ>はまた別で


ライムギ(ライ麦、学名Secale cereale)はイネ科栽培植物で、穎果穀物として利用する。別名はクロムギ(黒麦)。単に「ライ」とも。日本でのライムギという名称は、英語名称のryeに麦をつけたものである≫(Wiki)



基本的には穀物=禾本科(イネ科)なのだ。


sptt


 



Friday, December 6, 2019

ヒユ



以前の」ポスト<ケイトウ>でヒユ科には触れたが、今度はヒユ(ヒユ属 Amaranthus)を中心にもう一度見てみる。

Wikiの解説

"
ヒユ科(Amaranthaceae)は双子葉植物の分類群。ほとんどがで、世界に70属800種ほど(日本には5属10数種)あり、特に熱帯に多い。は小さい風媒花で総状・穂状などの花序をなす。花被は5枚、子房上位 

利用

観賞用に栽培するものとして、ケイトウ(鶏頭)、ハゲイトウ(葉鶏頭)、センニチコウ(千日紅)などがある。(中略) 一部のものは食用にされる。ヒモゲイトウ(センニンコク[仙人穀]、属名アマランサスでも呼ばれる)は南米穀物として利用され、日本でもわずかに栽培された。ハゲイトウに近縁なヒユなどは野菜として利用され、よく似たイヌビユハリビユなどは雑草としてよく見られる。
 
主な属


上に
とあるがこの<ヒユ>のリンクでは


ハゲイトウ(葉鶏頭、中国語:雁来紅[4]、英語名:"Chinese amaranth", "Chinese spinach", "Joseph's coat", "Summer-poinsettia", "Tampala"など[5]学名: Amaranthus tricolor)はヒユ科ヒユ属一年草アマランサス[脚注 1]の1である。主に食用品種ヒユ(莧)とも呼ぶが、アマランサスの食用品種の総称的に呼ぶこともある。
種小名tricolor は「三色の」の意。英名は『旧約聖書』に登場するヨセフヤコブが与えた多色の上着のことで、鮮やかな葉色をこの上着にたとえている。



がリンクされており、よくわからない説明だが、こういうことなのだ。私見では<ヒユ>という種はないと見る。次の<イヌビユ>は名前の<イヌ>が示すように雑草でそこここで見られるということだ。次の<ハゲイトウ>のリンクは上の<ヒユ>のリンクの<ハゲイトウ>と同じ。<アマランサス>のリンクでの説明は種ではなくヒユ科ヒユ属(アマランサス属)の植物の総称>となっている。

最近インスタント食品の<十六穀ごはん>というのを食べたが、材料の十六穀の中に<アマランサス>というのが入っている。






















イヌビユのWikiの解説


イヌビユ(犬莧、学名: Amaranthus blitum)はヒユ科ヒユ属一年草果樹園空地道端などで、夏期に生育する雑草。地域によっては、ノビユ、クサケトギ、ヒョー、キチガイ、ヤブドロボウ、オコリ、フシダガ、ヒエ、フユナ、ヨバイグサと呼ばれる。



別名はこれまたよくわからないのもあるが、いかにも雑草だ。さて<ヒユ>の語源だが、これはすぐには思いうかばない。ネットで調べると


GKZ植物事典・團伊玖磨植物事典・ヒユ(莧)




和名, ヒユ. 漢字表記, 莧. 別名・異名, ヒユナ. 古名, ヒユ(比由). 語源, 和名は、「ヒユ」は「冷ゆ」からと言われているが、その意味不詳。/属名は、ギリシャ語のamaranthos(= ...
という示唆的なのがある。 <比由>は意味がとりずらいので当て漢字だろう。「冷ゆ」も意味不詳で<当てやまとことば>のようだ。ヒユの語源は謎めいたところがある。

莧は北京語では<xiàn>、むかしのある時代の発音を残しているといわれる広東語はちょっとした食堂で食べられる莧菜(インチョイ)の<イン(yin)>。<ヒ>音はいろいろ変化し<xi> も<ヒ>と発音される地域と時代があったろう。日本に名前が中国から輸入されたころは莧の字は<ヒン>あるいは少し複雑な<ヒン>とか<ヒン>とかで 耳で聞き、まねして発音していたのではないか。<ヒン>だと日本人にとって簡単な<ヒユ>にかわる可能性がある。好き勝手にそうぞうすると、

ン ->  ユ エン -> ヒユ エン -> ヒユ (エン)


ここにはないが<アオビユ>というのがある。
 
Wikiの解説


ホナガイヌビユ
(穂長犬莧、学名: Amaranthus viridis)は、ヒユ科ヒユ属1年草道端などに生える雑草アオビユ(青莧)ともいう。

イヌビユより大きく、先はあまりへこまない[2]
花穂は細長くなる[3]
果実(胞果)は、淡褐色になり、細かいしわが目立つ[2]

分布・生育地
熱帯アメリカ原産[4]で、日本では帰化植物


人間との関わり

葉は食用になる[3]。ジャマイカでは、カラルー英語版と呼ばれ、モルディブでもディベヒ語で massaagu と呼ばれ料理に使われる[5]。ほか、インドでも野菜として食され、サンスクリット語で Tanduliya と呼ばれる伝統的なアーユルヴェーダ伝統医学のハーブとして利用されている[6]。葉以外の種子も水で茹でたり、ビスケットにしたり、スナックとしても食用可能である[7]



引用が長くなっているがこの<アオビユ、Amaranthus viridis>は香港で雑草のようにそこここで見られる。雑草だが薬草でもある。このアオビユ、Amaranthus viridis、中国名は<綠莧, 野莧(香港)、台湾版Wikiでは皺果莧>。一方台湾版Wikiでは上のイヌビユ(Amaranthus blitum)は凹頭莧となっている。これで上のイヌビユとの比較がよくわかる。



イヌビユより大きく、先はあまりへこまない。 - イヌビユの中国名は<凹頭莧
花穂は細長くなる。 - 日本語名:ホナガイヌビユ(穂長犬莧)
果実(胞果)は、淡褐色になり、細かいしわが目立つ。 - 皺果莧 (実はごく小さいのよく見ないとわからない。)


香港の中国名<綠莧, 野莧>だが、これは色付き、またはカラフルな葉の<ハゲイトウ Amaranthus tricolor 中国名:雁来紅>との対比(綠莧)、野生種(野莧)からだろう。<雁来紅>は雑草にしては優雅な名前だ。さてこの<アオビユ、Amaranthus viridis、中国名は<綠莧, 野莧>だが、少し問題がある。

採集したり、スケッチしたりm図鑑やネットで調べてみたが。どうも統一がとれていない。

Wiki

"
Amaranthus viridis is a cosmopolitan species in the botanical family Amaranthaceae and is commonly known as slender amaranth or green amaranth.

Description

Amaranthus viridis is an annual herb with an upright, light green stem that grows to about 60–80 cm in height. Numerous branches emerge from the base, and the leaves are ovate, 3–6 cm long, 2–4 cm wide, with long petioles of about 5 cm. The plant has terminal panicles with few branches, and small green flowers with 3 stamens.[1]




で< light green stem、 Numerous branches emerge from the base>とある。

"

一方中国版Wiki Baidubaike (百度百科)では


皱果苋(学名:Amaranthus viridis L.)苋科一年生草本,高40-80厘米,全体无毛;茎直立,有不显明棱角,稍有分枝,绿色或带紫色。叶片卵形、卵状矩圆形或卵状椭圆形,顶端尖凹或凹缺,少数圆钝,有1芒尖,基部宽楔形或近截形,全缘或微呈波状缘;种子近球形,直径约1毫米,黑色或黑褐色,具薄且锐的环状边缘。花期6-8月,果期8-10月。



で<茎直立,有不显明棱角,稍有分枝,绿色或带紫色> とある。<稍>はふつう<少ない>の意だがここでは<稍:本义为禾末,引申为略微:稍稍。稍微。稍许。稍纵即逝。(ネット辞典)の本来の意だろう。つまり<末(上)の方で枝分かれする>ということだ。


上記の説明はかなり簡単で、 よく見えない小さな花は別として、私が観察したかぎりでは

1)下部の葉は小さく、上部の葉は大きい。
2)葉の表と裏の様子はかなり違う。
3)最下部は木質。
4)茎はかなりはっきりした棱(角)がある(のが多い)
5)根はゴボウの匂いがする(のが多い)。
6)近づけると目に刺激がある(ものがある)。
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(7)<枝分かれ>はNumerous branches emerge from the base か<末(上)の方で枝分かれ>かよくわからない。


































































この雑草、花は目立たないがよく見ると全体的には押しつぶした2Dでも造形美があり、また色も地味で抑えられているところに味がある。


これと似たのに Achyrantehes aspera (土牛膝)というにがあり、香港では Common Achyrantehes というので、これが一般的なのだろう。上の主な属の始めに出てくる

のグループ。<イノコズチ(ヅチ)(猪の子鎚)>はやまとことばらしい響きだ。一方中国名の方は

牛膝: Achyranthes bidentata (日本語の漢方薬の本では<イノコズチ>となっている)
土牛膝: Achyranthes asera (英語名:Common Achyranthes)

で<牛膝>が漢方薬。 土牛膝は効き目がないということになっている。Common な土牛膝を採集したが目に刺激があるで、何かに効くのではないか?


その他のヒユ科の花では、<ケイトウ>のポストでも一部ふれたが
























Celosia argente 青葙 (ノゲイトウとはいうがトサカには見えない。これは赤のケイトウより優雅さある。<葙>という字は日本にはないが青葙という名前も優雅だ。学名のCelosia argente も響きがいい。












 






Gomphrena globosa 千日紅(百日紅、日日紅とも言うようだ)

がある。