Friday, March 24, 2023

アネモネ(キンポウゲ科)

 

アネモネはやまとことばではないが、耳に聞いていい名前だ。アネモネとわかって実際に見たのは三年ぶりに開かれた今年(2023年)の Hong Kong Flower Show でだ。見てなぜアネモネとわかったかというと、最近とりあげたキンポウゲ科の花オダマキでWikiの


本科( キンポウゲ科、
Ranunculaceae)の花は(がく、英:calyx)が大きく色鮮やかに発達し、花弁以上に目立つものが多い。中には花弁がないものや、花弁に加えて萼も落としてしまい雄蕊と雌蕊だけのシンプルな花になる種類も知られる。は一つの花の中に雄蕊も雌蕊も含む所謂両性花である。雄蕊は多数生え、雌蕊も複数ある。(多心皮という)(注1)
雌しべは多数の心皮が根本まで分かれており、それぞれに柱頭があって、それが寄り集まった構造をしている。これは花の構造としては原始的なものであると考えられている。(注2)


という解説が頭をよぎったからだ。大きさに関係なく目立つというか、なんとなく派手なのだ。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Anemone

赤いのは花弁(はなびら)ではなく萼片(がく)。 花弁(はなびら)はないようだ。名札がなかったが、これは多分

アネモネ(学名:Anemone coronaria)は、キンポウゲ科イチリンソウ属多年草。和名はボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)、ベニバナオキナグサ(紅花翁草)。または、アネモネ属(Anemone)の総称を表すこともある。ヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域が原産。(Wiki)

 

Wikiの解説は


イチリンソウ属(イチリンソウぞく、学名:Anemone )はキンポウゲ科の一つ。 

 ”

で、つまりは、これを言い換えるとアネモネ属という属名なのだ。だがイチリンソウは派手さがない。中国語版は

银莲花属,秋牡丹 (windflower,学名Anemone)包括约120多年生草本植物

” 

で莲花(ハスに花)、ボタンが出てきて派手な感じがする。

 

(注1)このWikiの解説はわかりずらい。 

多心皮の日本語版Wikiにはなく、Linkでは<めしべ>が出てくる。

 ”

雌蕊雌蘂、しずい、: Pistil)は、被子植物(両性花または雌花)に1個または複数ある雌性生殖器官で、一般には「めしべ」と呼ばれる。雌性配偶体である胚嚢をその内部に保護し、雄性配偶体である花粉を受け入れて、両者が形成する配偶子の間で受粉が成立するためのなかだちをする機能を持つ。また、その内部で種子が発育した後には、その周囲に形成される果実の原器となる。

花の中に1個または複数ある(複数ある場合は全体をまとめて雌器:Gynoeciumともいう)。雌蕊を構成している、相同の単位を心皮(しんぴ,: Carpel)といい、1個の雌蕊は1個(離生心皮)または複数の心皮(合生心皮:この場合は花には1個の雌蕊しかない)からなる。


 <葉相同の単位を>のところがよくわからないが

心皮は英語 carpel の訳だが、なぜ<心皮>というのかわからない。Britanica On-Line 辞書では

carpel, One of the leaflike, seed-bearing structures that constitute the innermost whorl of a flower. One or more carpels make up the pistil. Fertilization of an egg within a carpel by a pollen grain from another flower results in seed development within the carpel. (Britanica)

 となっている。

(注2)

 雌しべは多数の心皮が根本まで分かれており、それぞれに柱頭があって、それが寄り集まった構造をしている。これは花の構造としては原始的なものであると考えられている。

これがアネモネの花の特徴と思われるが、構造が複雑だと<原始的なもの>になるのか?は面白いところだ。

 

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 Wilki gynoecium
Magnolia × wieseneri showing the many pistils making up the gynoecium in the middle of the flower

モクレン

進化

モクレン属のは、大型でらせん状に配置した多数の雄しべ雌しべをもつ。このような特徴は、被子植物における原始的な特徴とされることが多い[9][35]。ただしこのような特徴は、モクレン科またはモクレン目の一部における派生形質であると考えられることもあり、また甲虫媒に対する適応の結果ともされる[7][36]。(Wiki)

 

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Saturday, March 18, 2023

オオバコ科、ゴマノハグサ科 (キンギョソウ、オオイヌノフグリ、ジギタリス)

 

オオバコ科 (Plantaginaceae) は双子葉植物シソ目

形態を基にした新エングラー体系及びクロンキスト体系では、オオバコなどを含む小さい科として扱われてきた。しかし分子系統学による研究で、これまでゴマノハグサ科とされてきた大きなグループが多系統であることが明らかになり、APG植物分類体系では、オオバコ科は、キンギョソウオオイヌノフグリジギタリスなどを含むような再編先の科となっている。 (Wiki)

 

キンギョソウ、オオイヌノフグリ、ジギタリスは手元の植物図鑑(小学館)や国語辞書ではゴマノハグサ科になっている。キンギョソウ、ジギタリスは香港でも見られるが、オオイヌノフグリは植物図鑑でしか見たことがなかった。今回日本に帰国したときにはじめて出会い小さいながらこのブルーの花が群生して入るのを見て感動した。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









 

オオイヌノフグリという名前だが、誤解をまねく。変えてもいいのではないか。学名は Veronica persica で響きのいい名前だ。花はイヌノフグリ(犬のフグリ=睾丸、陰嚢)とは似ても似つかない。そもそも、Wiki によれば、


イヌノフグリ(犬の陰嚢、学名Veronica polita var. lilacina)は、オオバコ科クワガタソウ属越年草

和名の由来は、果実の形状が雄犬の「フグリ」、つまり陰嚢に似ていることから、戦前にそう呼ばれていた。


果実


(オオイヌノフグリの)和名イヌノフグリに似てそれより大きいために付けられた。(中略)オオイヌノフグリの果実はハート型で、フグリに似てはいない。

ということだ。したがって、とんでもない名づけといえる。

キンギョソウはよく見るのと、比較的容易なのでスケッチする。ジギタリスはときどき見る程度なのと、やや複雑で時間がかかるのであまりスケッチはしていない。キンギョソウの英語名は Snapdragon で竜がでてくる。竜好きの中国では金魚草のほかに龍口花、龍頭花、洋彩雀などの名前があるようだ。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジギタリスの英語名は Digitalis で、普通の英語読みではディジィタリスになる。毒性なのでやたらにあっては危険か。















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シソ科 (オドリコソウ属、Lamium)

 

シソ科のシソのクサギ属 Clerodendrum は少し前のポストで取り上げた。今回はオドリコソウ属。香港では植物図鑑でしか見たことがなかったが、今回日本に帰国したときに春の初めの雑草たちに出会い、少し感動した。

以下はほとんどWikiの解説のコピー、ペイスト。

オドリコソウ(踊子草、学名:Lamium album var. barbatum)は、シソ科オドリコソウ属多年草

これがオドリコソウ属の本家だが、今回は出くわさなかった。


ホトケノザ Lamium amplexicaule L.- 越年草。茎の高さは10-30cm。花は長さ14-20mm、細長い花冠筒部があり、紅紫色。花期は3-6月。畑や道ばたにふつうに生育する




 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒメオドリコソウ Lamium purpureum L.- 越年草。茎の高さ10-20cm。上部の葉は赤紫色を帯びることが多い。花は長さ約1cm、花冠は淡紅色。花期は4-5月。道ばたにふつうに生育する。ヨーロッパ、小アジア原産で、東アジアや北アメリカに帰化している。日本にも19世紀に帰化が確認されており、北海道から琉球諸島に見られる。日本の関東地方では3月から5月にかけて開花する。
温暖な地域では年間を通じて開花し、他の花が少ない時期にはミツバチにとっては重要なの供給源となる。 しばしばホトケノザL. amplexicaule)とともに生えており、葉と花の色が似ているが、上部の葉の色づくこと、葉の先端が尖るほか上部の葉も葉柄を持つことで容易に見分けはつく。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黄色い花は名前がわからない。 手前と黄色い花の後ろがヒメオドリコソウ。


<しばしばホトケノザL. amplexicaule)とともに生えており>は事実で、そこここで見たが写真を撮り忘れた。


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Thursday, March 9, 2023

オダマキ(キンポウゲ科)

 

オダマキはいかにもやまとことばだ。聞いたことはあったが、実際見たことはなかった。見たことはあるかもしれないので、見た記憶がないが正確。今回香港の粉嶺(樹木が多いとところで、私の写生場所のひとつ)で偶然目にして花の複雑さとやや特殊な葉の形に感動して、しばらく見入っていた。この時はオダマキとは知らなかったので、何の花かと調べてみた。今は特徴をうまくとらえた写真があれば花のサーチエンジンがあり、これで調べてオダマキとわかった次第だ。よく調べてみると、私が出くわしたのは西洋オダマキで、花が派手なところから園芸品種だろう。赤っぽいのと青紫が並んで植えてあった。


 

 

 

 

 

 

 

 


 








 

Wiki の解説は簡単だ。

 ”

オダマキ属は、キンポウゲ科の属の一つ。ラテン名のアキレギアアクイレギアAquilegia)ということもある。本属の植物の総称がオダマキである。

オダマキは漢字で苧環を当てるが、これはもともとは機織りの際につかう苧環という糸玉に由来する。苧環はカラムシ(苧、「お」とも)、アサ(麻)、コウゾ(楮)の繊維を糸にしたときに丸めておくもので、丸みのある花の形を中が中空の苧環に連想したもの。したがって、オダマキから苧環は作らない。

特徴

 根出葉は普通2回3出複葉で細かく分かれ、先端には丸っこい小葉がつく。が高く伸びるものでは、やや小型の茎葉が出る。花の外側の花弁のようなものは、じつは花弁ではなくである。花弁はその内側にあって、ややまとまって筒状になる。花弁の基部からは角状の距が伸び、萼の間から外に突き出る。

” 

苧環をオダマキと読めるひとはごく少ないだろう。機織りの際につかう苧環も知っているひともごく少ないだろう。少し調べてみたが、苧=苧麻で繊維材料。<苧、「お」とも>とあるが、それでは<オダ>の<ダ>はなにか?

<花弁はその内側にあって、ややまとまって筒状になる。>とあるがこれは日本のオダマキで、西洋オダマキは写真の用のかなり開いている。 

 

<角状の距>の距(キョ)というのは


 https://www.shuminoengei.jp/index.php?m=pc&a=page_w_detail&wid=116 (趣味の園芸)

<距とは>

「距」とはもともとニワトリの蹴爪(けづめ)のことですが、植物では花の後ろに突き出した中空の角状のものをいいます。花弁や萼が変化したもの。
ランスミレオダマキなどに見られます。

距

距をもつオダマキの花

 ”

 距を角状とみるのは一つの見方で、中国語ではオダマキ相当の花にいろいろ名前がある。

 台湾サイト(http://kplant.biodiv.tw/夢幻草/夢幻草.htm)では、台湾サイトでは<夢幻草>というタイトルで


Aguilegia vulgars ; ‧科名:. 毛茛科(Ranunculaceae)耬斗菜屬(Aguilegia) ; ‧別名:樓斗菜、漏斗花、耬斗菜、駱駝菜、獅子草、聖母的手套、血見愁、耬斗花、西洋耬斗菜、西洋小田卷(日本)

” 

と紹介されている。耬斗菜が一般的のようだが漏斗花がいい。漏斗(ロウト)とは<じょうご>のことで、 距を<じょうご>に見たてての名づけだろ。 夢幻草>は大げさな名前だが、よくながめていると、そんな気がしないでもない。
 
 キンポウゲ科は以前に<ウマアシガタ、キンポウゲ>のポストでとりげたが、変わった花が少なくない。繰り返しになるが
 

本科( キンポウゲ科、
Ranunculaceae)の花は(がく、英:calyx)が大きく色鮮やかに発達し、花弁以上に目立つものが多い。中には花弁がないものや、花弁に加えて萼も落としてしまい雄蕊と雌蕊だけのシンプルな花になる種類も知られる。は一つの花の中に雄蕊も雌蕊も含む所謂両性花である。雄蕊は多数生え、雌蕊も複数ある。(多心皮という)
雌しべは多数の心皮が根本まで分かれており、それぞれに柱頭があって、それが寄り集まった構造をしている。これは花の構造としては原始的なものであると考えられている。

(Wiki)

 ”

 <原始的なもの>としては花の構造は相当複雑。

 

追記

 


 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2024年のスケッチ。花はかなり簡素化してある。

 

 

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