前回のぽすと<サルトリイバラ>で思い出したのが<バラ>だ。バラ科と言うのがある。<サルトリイバラ>はバラ科とはまったく関係がなく、単子葉のユリの仲間だ。
さてバラは漢字では<薔薇> となり書くのが難しそうだが、見る限りではいかにも<ばら>の感じがする。だがこれは<慣れ>のためだろう。<薔薇>のこじつけ的な訓読みは<ばら>でいいが、音読みではどう発音するのか?だが音読みは必要ないだろう。
中国では普通の見るために栽培されるバラは玫瑰(mei gui と発音する)。野生で花が小ぶりのバラが薔薇とか月季になる。薔薇、月季も鑑賞用に栽培されているようだが街中(まちなか)の公園ではほとんど見かけない、というか名札がないとわからない。だが公園で見るのは玫瑰(mei gui)だろう。香港ではツバキ園はそこそこの大きい公園にはある。ツツジはツツジ園は見かけないが大きい公園ではたいていたくさん植わっている。バラ園があるのは、私の知る限り、九龍公園だけでたいして大きくはないが、だいたい一年中なにかが咲いている。私のバラのスケッチはほとんど九龍公園のバラだ。バラは香港の気候に合わないのだろう。
これはHong Kong Flower Show の生け花部門の作品のスケッチ。
さて<薔薇>の連想からか<バラ>がやまとことばであるとは気がつかなかった。<サルトリイバラ>の<イバラ>が<バラ>がやまとことばであることを気がつかせたのだ。慣れ親しんだ言葉というにこんなもんだろう。イバラは漢字では<茨>、茨城県の<茨>で、<とげ>や<トゲのある灌木>のことだろう。<いばらの道>とい表現がある。
<バラ>は美しい。高貴さがある。この高貴さは<いばら(茨)=とげ>に関係しているかもしれない。<高貴>のやまとことばはなにか?中国では牡丹がダントツの花の一番で<富貴>の象徴となっている。<富貴>は<高貴>の上を行くのだろう。中国人にとっては<バラ>に<富貴>のイメージはなさそうだ。一方西洋では、ダントツとまでは行かないが、花の一番だろう。手もとにある西洋(英語)の花木の本をみると、園芸品種が多いのはバラとツツジとツバキだ。 バラと違ってツツジとツバキは語源がよくわからない。ツツジとツバキは次回以降のポストで取りあげる予定。
バラはバラ目のバラ科の代表だが、バラ科にはいろいろな木や花がある。さらには分類ではバラ目の上にバラ類というのがある。Wiki のバラ科には
Wiki バラ科
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サクラ、ウメ、モモなど日本で古くから親しまれている花木類、また、イチゴ、リンゴ、ナシ、ビワ、カリンなど果実、アーモンドなど種子が食用であるものも多い。
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と言う説明がある。普通のバラの花はバラ目のバラ科のバラ属の<xxバラ>ということになる。
数あるバラ科の中で、ここでは<ボケ>を取り上げる。
ボケは花や幹、枝は小ぶりだがとげが多く枝が直線的に曲がって(折れて)いくのが特徴で全体的に見て味がある。ボケと言う名前もいい。 ボケの名は<木瓜>由来だ。<木瓜>は<きうり>ではない。<木瓜>は中国では普通パパイアのことだ。パパイアは日本では皮をむき、種を取って生(なま)のままま果物として食べると思うが、中国ではよくスープに入っている(木瓜湯)。正確にはパパイアはパパイア科で、成長が速くまっすぐ上に伸びていく。ボケの<木瓜>とは似ても似つかない。これは亜熱帯の香港では現物が見られる。果実のパパイアもなるが、高いところにあるのと、さほどmずらしくはないので、木を登って取るひとを見かけたことはない。食べる<木瓜>は<番木瓜((西)洋木瓜>というのが正しいようだ。さてボケの方だが
Wikiの解説は
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ボケ(木瓜、学名: Chaenomeles speciosa)は、バラ科ボケ属の落葉低木。日本に自生するボケは、クサボケといわれる同属の植物。
果実が瓜に似ており、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛(てんか)したとも、「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したとも言われる。『本草和名』(918年)には、果実の漢名を木瓜(もくか)、和名を毛介(もけ)として登場する。
学名のspeciosaは、「美しい」「華やか」、Chaenomelesは「chaino(大きく裂けた)+melon(リンゴ)」が語源だが、現実に実は裂けないので、勘違いしてつけられた属名だと思われる。中国植物名(漢名)は、貼梗海堂(ちょうきょうかいどう)。 <貼梗>を<ちょうきょう>と読める人はいないだろう。
”
となっている。この解説では最後にあるように中国語では<貼梗海堂(ちょうきょうかいどう)>がボケに相当するようだがどうも違うようだ。<貼梗>を<ちょうきょう>と読める人はいないだろう。<貼梗海堂>の<貼梗海堂>は間違いで、中国語版Wikiでは
”
貼梗海棠(學名:Chaenomeles speciosa),又名皱皮木瓜,为蔷薇科木瓜海棠属落叶灌木。
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木瓜海棠属は
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木瓜有以下四种:[1]
- 木瓜海棠(Chaenomeles cathayensis),又名毛叶木瓜。
- 日本木瓜(Chaenomeles japonica),又名日本海棠、倭海棠。
- 贴梗海棠(Chaenomeles speciosa),又名皱皮木瓜。
- 西藏木瓜(Chaenomeles thibetica)。
”
で日本海棠が日本のボケ相当だろう。一方<貼梗>というのは
花朵大多紧紧的贴在枝干上
で<花が枝にくっついている>と言うこと。梅の花も<貼梗>と言えるだろう。貼梗海棠は写真で見る限り可憐な花で、昔から中国美人を連想させているようだ。リンゴや梅と同じで北方の木で亜熱帯の香港では野生の現物は見られない。貼梗海棠は手もと植物図鑑にある写真を一枚コピー / ペイストしておく。
上記のように<亜熱帯の香港では野生の現物は見られない>が、旧正月直前の花市で上海の花屋が貼梗海棠とおぼしき盆栽を売っていたので、許しをえて写生しておいた(2017)。
多分<貼梗海棠>
ボケ以外ではマルメロ、カリンと言う木、果物がバラ科で名前がおもしろい。
sptt

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