前回のポスト<タデ>のタデ科はけっこう複雑だが、これは分類法の変更によって生じている。マメ科も、同じように分類法の変更によって、複雑になっている。豆(マメ)というと草を思いうかべるが、西洋の童話に<ジャックと豆の木>というのがある。豆の木がどんどん上に伸びていき、男の子のジャックがこの豆の木を登っていく、という話だが、内容を忘れてしまったし、どんな<豆の木>なのかを知りたくて調べて見た。内容の方は知っている人も多いと思うので、ここでは省略。Wikiの解説によると
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『ジャックと豆の木』(英: Jack and the Beanstalk)は、イギリスの童話。
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で正確には<豆の木>ではなく<豆の茎(くき)、幹(みき)>だ。 Wikiにはイラストがあるが、木というよりはツル性の草木(ここでは<草のようでもあり木のようでもある>という意味)の茎(くき)、幹(みき)で、どうも木ではないようだ。つる性のマメ科の草木は少なくない。そしておおむねツル性の草木は一般的に成長が早い。普通の樹木は幾年もかけてゆっくり上に伸びていくので、この童話にはあまりふさわしくない。
マメ科とは言うが<マメ>という特定種はなく、<マメ>は総称で、しかも<マメ>は普通は食べ物の<マメ>だ。いんげん豆 、うぐいす豆、枝(えだ)豆、えんどう豆、そら豆 、あずき(小豆)、だいず(大豆)。
Wikiの解説
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マメ科(Fabaceae syn. Leguminosae)は、被子植物に含まれる分類群の1つで、いわゆるマメの仲間を含む。
マメ科・ネムノキ科・ジャケツイバラ科に3分する説もあったが、ジャケツイバラ科が他の2科を内包する側系統であり、系統的には否定された。
特徴
マメ科の植物は、葉が羽状複葉になるものが多い。(中略)
蔓性のものも多く、茎が巻き付くものと巻きひげを発達させるものがある。草本も木本もあり、また立派な樹木になるものも含まれる。花は左右対称になる傾向がある。マメ亜科は独特の形を持っており、蝶形花という。
下位分類
- ジャケツイバラ亜科 Caesalpinioideae
- 花は左右相称であるがマメ亜科のように特殊化していない。サイカチ、センナ、ジャケツイバラなど。ハナズオウ、ハカマカズラなどは系統的には含まれない。
- ネムノキ亜科 Mimosoideae
- 花は放射相称、花弁は小さく(雄しべが目立つ)、多数の花からなる花序を作る。ネムノキ、オジギソウ、アカシア(ミモザ)など。
- マメ亜科(Faboideae または 代替名 Papilionoideae)
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以上はマメ科関連の解説から抜き出したもの。マメ亜科は超大家族だ。上に思いつくまま並べたマメたちはマメ亜科に入る。香港ではマメ科の大中小の木がかなりあり、花が目だつ<立派な樹木になるもの>が少なくない。<ジャケツイバラ>というのは聞いたことも見たこともない人が多いだろう。私もそのひとり。だがWikiの<ジャケツイバラ科>の解説では
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ジャケツイバラ科 (Caesalpiniaceae) はマメ科に近縁な科。クロンキスト体系では独立の科とするが、新エングラー体系ではマメ科に入れてジャケツイバラ亜科 (Caesalpinioideae) とする。APG植物分類体系ではマメ科の一部で、ジャケツイバラ亜科 (Caesalpinioideae) は認めているがハカマカズラ属などを含まない。 (中略)
日本にはジャケツイバラ、サイカチ、カワラケツメイ、ハカマカズラなど数種が自生する。
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とある。なぜジャケツイバラにこだわるかというと、香港の花(Bauhinia)はこのジャケツイバラ科 (Caesalpiniaceae)で、名札ではこのCaesalpiniaceae と中国名の蘇木科をよく目にする。蘇木はジャケイツイバラではない。<ジャケツ>がわからないのでジャケツイバラを調べてみたが、Wikiの解説では
ジャケツイバラ(蛇結茨、学名:Caesalpinia decapetala var. japonica)
で日本の漢字では<蛇結>と書く。この<蛇結>もわからないので調べてみたが、話がどんどんそれていくのでここでは書かない。さて Bauhinia はいく種かあるが、硬貨、紙幣などに描かれていろのは野生ではなく人工ハイブリッド種(しゅ)(タネのマメができない)の
Bauhinia × blakeana 中国名:洋紫荊
でこれが<香港の花>と言っていい。普通は<紫荊花>と呼んでいる。私のこの花のスケッチは100枚以上ある。(末尾)
ホウオウボク(鳳凰木、Delonix regia)は、<ホウオウ>と耳で聞いただけだはわからないが、漢字名が示唆するように(大きな鳥か)目立つ大きな木、大きな花、大きく硬い鞘(さや)の実(マメ)をつける。目立つ大きな花をつける大木ということでは<ノウゼンカズラ>のポストで紹介した<火焔木>に匹敵する。ビクトリア公園にはいずれも名札付きで大きなのがある。
Delonix regia 鳳凰木
もう一つは
Cassia fistula, commonly known as golden shower,[2] purging cassia,[3] or Indian laburnum,[4] is a flowering plant in the subfamily, Caesalpiniaceae of the legume family, Fabaceae. 中国名:豬腸豆(香港通称)
これは英語名のとおり花が盛りのときはgolden shower、そして大きく豬腸(ソーセージ)のような鞘(さや)の実(マメ)がなる。九龍公園(Kowloon Park)に古くて大きく立派な木があり、花が盛りはまさに golden shower。ビクトリア公園にもいくつかあるがいずれもやや小ぶり。Golden shower に感激して一時ずいぶんスケッチした。初めてお目にかかったのは台湾で,新しい公園に新しく並べて植えたものだったがこの時も感激した。
Cassia fistula, 中国名:豬腸豆
さらにもういくつか。
Senna surattensis 中国名:黄槐决明あるいは簡単に黄槐の名札もある。
これは大体どこでも見られ鮮やかな少しオレンジがかった黄色の花が目を引く。小中型の木なので、場所によっては花が近くでよく見える。
- Senna surattensis 中国名:黄槐决明(黄槐)
- 学名で Senna、 中国名で<决明>がつくのに
- Senna alata (別名:Cassia alata) 中国名:翼柄决明(別名:有翅决明)
- というのがある。下のスケッチで花の下に飛行機のつばさのような鞘(さや)の中にタネが入っている。
- Senna alata (別名:Cassia alata)
- ネムノキ亜科 Mimosoideae、含羞草亞科 (あるいは香港では普通は含羞草科(ネムノキ科、(Mimosaceae)。含羞草は草で<オジギソウ>のことだ。含羞草科(Mimosaceae)には小型、中型の木もある。これがネムノキ(合歓の木)。小型は花が赤い。中型の木の大葉合歓の花は白緑でいい匂いがする。
小葉ネムノキ(albizia julibrissn)
大葉ネムノキ(Albizia lebbeck)
Blue Butterfly Pea (Clitoria ternatea).中国名:蝶豆, 又叫做藍豆.
学名 Clitoria ternatea の Clitoria はClitoris と同源。想像を働かさなくてそう見える。この青(藍)は感動的な色だ。
Blue Butterfly Pea (Clitoria ternatea)
フジ属(フジぞく、学名: Wisteria)は、マメ科の属の一つ。フジ(藤)と総称するが
香港の藤 (フジ) は小ぶり。名札は<紫藤、Wisteria>となっている。花は、よく見ればマメ科の花だ。
紫藤、Wisteria
(末尾)
香港の花-Bauhinia
2009
2010
2011
2013
2018
2019
これは野生の方でタネができる。Bauhinia variegata (宮粉羊蹄甲)
2024
師は友人が書いたもの。
追記
最近<ジャケツイバラ科 (Caesalpiniaceae)>のポスト独立させて書いている(2021-02-27)。
sptt






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