Sunday, April 12, 2020

モクセイ(木犀)、ソケイ(素馨)


<モクセイ>は<木犀)>でやまとことばではないが、取り上げることにする。

<モクセイ>は耳で聞いただけでは、アクセント(イントネーション)が違うが、木星がまず連想される。実際には<キンモクセイ>、<ギンモクセイ>で使われるので間違いはないが、<モクセイ>だけでは木犀を思い浮かべるまで時間がかかりそうだ。<木犀)>の<犀>は動物の<サイ>でまずは動物園かテレビ、インターネットでしか見られない。室生犀星という詞人、小説家がいたが動物の<犀(サイ)>とは関係ないようだ。犀の字は牛の字があり、書くのが特に難しいわけではないが、めったに書くことはない。<木犀)>は木の肌(皮)が犀の皮に似ているからだそうだが、犀の皮に似てい木はほかにもたくさんありそう。細かく言えば<犀皮木>になるべきだが、木蓮(モクレン)というのもある。こちらの方は<木の蓮(ハス)の花>の連想がはたらく。少し考えると木犀というのは変な名前だ。
<キンモクセイ>と<ギンモクセイ>は基本的には同じ種で色が違うだけだ。香港で見る限り、<ギンモクセ>は(佳花と呼ばれるが)少し黄色っぽい。さてこの<モクセイ>がモクセイ科を代表することになる。

モクセイ科の種はWikiによると、


モクセイ科(モクセイか、Oleaceae)は、双子葉植物に属する科。木本で、つる性のものもある。花弁は合着して4裂(一部5-8裂)の合弁花冠を形成する。花は芳香を放つもの(モクセイジャスミンライラックなど)が多く園芸や香料に利用される。またオリーブは食用としてよく利用される。


で<花弁は合着して4裂(一部5-8裂)の合弁花冠を形成する。花は芳香を放つものが多い>のが特徴だろう。香はあるが、その分白い小さい花が多いようだ。

Wikiを続けると



分類

約25属600種が属する。

それほど多いわけではない。
(前略)
 
レンギョウ連 Forsythieae
2属。
(中略)
ソケイ連 Jasmineae
果実は二裂する。ソケイ属 Jasminum 1属に200種以上が属し、一般的にはジャスミンとして知られる。ソケイオウバイオウバイモドキなど。
 
オリーブ連 Oleeae
染色体数n =23、真正木繊維を持つ、フラボン配糖体の存在など多くの派生形質を持つ、よくまとまった単系統群である。

Ligustrinae
ユーラシア産。2属に約65種が属する。
Schreberinae
  • Schrebera - 4種。アフリカ・インドの熱帯域。
  • Comoranthus - 3種。マダガスカル・コモロ。
Fraxininae
トネリコ属 Fraxinus のみ。トネリコアオダモヤチダモシオジなど約50種が属する。果実は翼果
Oleinae
果実は核果


上記のうち馴染みのある(頭の中にある)のはレンギョウトネリコオリーブ、ジャスミン、モクセイ。
モクセイ科(モクセイか、Oleaceae)のOleaceaeはオリーブ由来だ。

ソケイ連、ソケイ属は馴染みがないがJasmineae、Jasminum ならなじみのあるジャスミンが出て来る。聞きなれない<ソケイ>とは何か?
 
ソケイは素馨で、<馨>の字はなじみがないが、明治時代の政治家に井上馨(かおる)とう人がいた。明治時代は漢文の素養のある人がたくさんいたが、今の人で素馨をソケイと読めるひとはほぼいないだろう。調べて見たが、中国語では素馨はピンインで suxin (スシン)と発音する(四声は調べていない)。馨は声と香を合わせた字だが声(聲)はsheng、香 は xiang なので、中国人でも馨を xin と読めるひとは少ないのではないか?
 

ソケイ連 Jasmineae
果実は二裂する。ソケイ属 Jasminum 1属に200種以上が属し、一般的にはジャスミンとして知られる。ソケイオウバイオウバイモドキなど。
 ”
 
とあるがジャスミンの種(xxジャッスミン)が出てこない。ジャスミンとソケイの関係はどうなっているのか?
 
 From Wiki

Jasminum grandiflorum

ソケイ(素馨、Jasminum grandiflorum)は、モクセイ科ソケイ属(素馨属)の植物の一種。落葉性灌木である。ソケイ属の名前のもとになっている。オオバナソケイ(大花素馨)とも呼ばれる。英名、中国名が多く、英名はSpanish jasmine、Royal jasmine、中国名は素馨、素馨花、素英、耶悉茗花、野悉蜜、玉芙蓉、素馨针などである。

語源
  • 中国、五代十国時代劉隠、その侍女に素馨という名の少女がいて、死んだ彼女を葬った場所に素馨の花が咲き、いつまでも香りがあったという伝説が由来という説[1]
  • 花の色が白く(素)、良い香り(馨)がする花という意を語源とする説[1]
がある。

中国語Wiki
素馨学名Jasminum grandiflorum



個人的には<素馨という名の少女>の語源がいい。素馨から花や木の名前はよりも女性の名前が似合っているのではないか?


Jasminum sambac

マツリカ(茉莉花、アラビアジャスミン)は、モクセイ科ソケイ属(ジャスミン、素馨)の1種の常緑蔓性灌木。学名Jasminum sambacインドスリランカイラン東南アジアなどで自生する。サンスクリットマリカー (サンスクリット語ラテン翻字: mallikā) が語源。 



マツリカ=茉莉花は結び付きにくい。マツリはまず<祭り>を連想させる。茉莉茶はマツリ茶ではなく<ジャスミン茶>になっている。森鴎外は娘の名に<茉莉(マリ)>をつけている。森茉莉。

 

















 ”


ハゴロモジャスミン(羽衣素馨、英:Pink Jasmine、Jasminum polyanthum)は、モクセイ科ソケイ属(素馨属 Jasminum)の植物の一種。蔓性常緑性灌木



なぜ<はごろも>なのか?


中国語Wiki

多花素馨学名Jasminum polyanthum





 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
二番目はJasminum undulatum, Elegant Jasmine となっているが、花は多く、多花だ。花やつぼみの形や色は多花素馨学名Jasminum polyanthum)に似ている。
 
 
 ジャスミンの花は<芳香を放つ>が<花弁は合着して4裂(一部5-8裂)の合弁花冠を形成する>とは言い難い。
 
” 
 モクセイ属 Osmanthus
  • ギンモクセイ(銀木犀:Osmanthus fragrans;中国名:銀桂):花色は白。
  • キンモクセイ(金木犀:Osmanthus fragrans var. aurantiacus;中国名:丹桂) : 花色は金橙色。
 
モクセイの花は<芳香を放ち>、小さいがよく見ると<花弁は合着して4裂の合弁花冠>だ。




黄色っぽいギンモクセイ(銀木犀)。香りは相当強い。


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ハシドイ、トネリコはやまとことばだ。
 
Wiki
 
ハシドイ
 
ハシドイの語源は不明だが、花が枝先に集まることから「端集い」によるともいわれる。
 
トネリコ
 
和名の由来は、本種の樹皮に付着しているイボタロウムシ[1]が分泌する物質(イボタロウ:いぼた蝋)にあり、動きの悪くなった敷居の溝にこの白蝋を塗って滑りを良くすることから「戸に塗る木(ト-ニ-ヌル-キ)」とされたのが、やがて転訛して「トネリコ」と発音されるようになったものと考えられている
 
イボタノキという名前の木がある。 
 
Wiki


イボタノキ(水蝋樹・疣取木、学名:Ligustrum obtusifolium)は、モクセイ科の落葉低木。日本各地の山野に自生する。

(中略)

葉は対生し、長さ2~5cmの楕円形をしている。はじめは黄緑だが、次第に深緑になり、表面につやがなく、柔らかい。

花期は初夏、ギンモクセイに似た芳香ある筒状で先の四裂した白い小さな花を、総状に小枝の先に密集して咲かせる。花序は先端が垂れる。晩秋には直径6mmほどの楕円形の果実がなる。果実は核果で紫黒色に熟す。


Ligustrum はイボタノキ属の学名で、上記のイボタノキの解説にあるよう特徴がある。対応する英語と中国語は

英語:Privet
中国語:女楨属

でこちらの方が人によってはなじみがあるかもしれない。

イボタノキ属ではイボタノキ以外にもあるが

がなじみがあるかもしれない。<xxxモチ>の名前だがモチノキ科ではなくモクセイ科。ついでながらややこしいの西洋でクリスマスに使われるセイヨウヒイラギはモチノキ科でヒイラギのような葉と赤い実(イバラの冠と血でキリスト受難の象徴)。一方日本のヒイラギは香りのある小さい白い花をつけるモクセイ科だ。

日本のヒイラギ

ヒイラギ(柊・疼木・柊木、学名: Osmanthus heterophyllus)(Wiki)

 

話はイボタノキ属(Ligustrum)にもどって香港では Ligustrum sinense というのがよく見られる。北京語では<小蠟>だが、広東語では<山指甲>。花に鼻を近づけるとかなり強い独特香りがある。ひとにもよるが<清香>といえる。











 

 

 

 

 

Ligustrum sinense  山指甲

 

sptt

 

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