Friday, July 12, 2019

ノウゼンカズラ


以前に<スイカズラ>を取り上げたので<xxカズラ>の第二弾になる。

Wikiの解説

ノウゼンカズラ(凌霄花Campsis grandiflora)はノウゼンカズラ科落葉性つる性木本からにかけ橙色あるいは赤色の大きな美しいをつけ、気根を出して樹木や壁などの他物に付着してつるを伸ばす。
中国原産平安時代には日本に渡来していたと考えられる


ノウゼンカズラはノウゼンカズラ科を代表する花だ。<草木だ>ではなく<花だ>と書いてしまったが、それほど花が目立つ。学名にも grandiflora がついている。<カズラ>の名のように<つる性>ではあるが藤(フジ)と同じように<つる性木本>。ノウゼンカズラは花が目立ちすぎるが、<つる性>の草木は花をのぞいても曲線が美しい。

Wikiの解説を続ける。
名称
古名は「ノウセウ(陵苕)」または「ノセウ」で、それが訛って「ノウゼン」となった。また蔓が他の木に絡み攀じ登るため「カズラ」の名がついた。また古くは「まかやき(陵苕)」とも呼ばれた
「ノウセウ」については凌霄(りょうしょう)の朝鮮読み「ヌンソ」の訛りとする説もある。
別名に「ノウゼン」、「ノショウ」がある。「のうぜんかつら」と表記される場合もある
漢名の凌霄花は「(そら)を凌ぐ花」の意で、高いところに攀じ登ることによる命名漢詩では他物に絡むための象徴となる。また、「陵」(リョウチョウ)も本種を表す。現代中国語では「紫」(拼音 : zǐ wēi)とも呼ばれる
花の形がトランペットに似ていることから英語では「トランペット・ヴァイン」(trumpet vine)、「トランペット・クリーパー」(trumpet creeper)あるいは「トランペット・フラワー」と呼ばれる。


この箇所はいくどか読んだが、結局のところ<ノウゼン>の語源ははっきりしていない、ということだ。このブログは<花、草木のやまとことば>で、語源を探ることにしているが、今回は断念。<ノウゼン>はおそらく漢語、又は韓国(朝鮮)語読み由来だろう。<まかやき>という響(ひびき)のいいやまとこばがあったようだが、残念なら完全な死語のようだ。<まかやき>の<き>は、ノウゼンカズラ<つる性>とはいえ木なので<木>だろうが<まかやぎ>ではないので、別の意味か。<ま>はなんとなく<美しい>の意のある接頭語か。<かや>あるいは<かやき>がなんだかわからない。名前の詮索はこれくらいにしてさらにWikiの解説を続ける。
 
特徴
蔓性落葉低木で、花期は7-8
蔓は長さ3mから10mほどまで成長し、他のものに吸着する付着根(木質の気根)を出して這い登る。 幹はフジと同じように太くなる。樹勢が非常に強く丈夫な花木であり、地下茎を延ばし(ひこばえ)を周囲に芽生えさせ、繁殖する。
は奇数羽状複葉対生する小葉2-65-13)、長さは3-7cmで表裏面ともに無毛、幅は2-4cm、縁には粗い鋸歯がある。柄は無柄。側小葉は卵形ないし広卵形または楕円形で、その表面は濃緑色で光沢があり、裏面は帯白緑色。先端は鋭頭または鋭尖頭で基部は広い楔形側脈5-7
枝先に円錐花序を萌出し、直径6-7cmの橙黄色の花を対生する。花房は垂下し花冠は広い漏斗型で、先端は5裂し平開する雄蕊4本のうち2本が長い。日本では結実しにくい。花は暖地では晩夏から秋にかけ大量に形成される。 落花すると、蜜がたれ周りを湿らすほど。その蜜にメジロや蜂が集まってくる。その蜜は毒性があるといわれるが、根拠のない俗説・風評である。


花が目立つためか、わたしは花以外のところはよく見たことがない。<枝先に円錐花序を萌出し、直径6-7cmの橙黄色の花を対生する。花房は垂下花冠は広い漏斗型で、先端は5裂し平開する。>はほぼ待間違いない記述だろう。’’

さて、これで終わってしまってはおもしろくない。ノウゼンカズラ科を見てみる。ノウゼンカズラ科のWikiの解説。

ノウゼンカズラ科Bignoniaceae)は双子葉植物に属する科で、約110650種を含む。多くは高木、低木またはつる性で、一部草本(ArgyliaTourrettiaハナゴマ属 Incarvillea の3属)もある。熱帯亜熱帯に多いが温帯にもある。花弁は筒状または漏斗状で、大きく美しいものが多く、鑑賞用に栽培される。日本にはキササゲが自生し、ノウゼンカズラなどが栽培される。また熱帯で栽培されるジャカランダやカエンボク(火炎木、アフリカンチューリップツリー)も有名。


110650種はそこそこの大所帯。
属のわりに種がすくないようだ。

基本的には<花弁は筒状または漏斗状で、大きく美しいものが多>いのだ。わたしはノウゼンカズラは日本と上海でしか見たことがないが、上のジャカランダやカエンボク(火炎木)は香港ではビクトリア公園その他にあるので見られる。大きな木で花は高いところにあるので見にくいが、たくさん花がつくので遠くからでもそれなりに美しい。落ちた花はジャカランダは小ぶりだが、ムラサキがきれいだ。カエンボク(火炎木)は大ぶりの花で、色はノウゼンカズラと同じオレンジ色。さらに香港にはノウゼンカズラ科の美しい花がいくつもあり、ここで紹介したい。花もいろいろ種類があるが、ノウゼンカズラ科の花は<花らしい目立つ(誰かが言っていたが<存在感のある>)花が多い。

学名
Bignoniaceae)関連ではツリガネカズラ属 Bignonia - ツリガネカズラがあり、ツリガネカズラ(釣鐘葛、Bignonia capreolata))が種になる。ノウゼンカズラと同じく日本原産ではなく、アメリカ原産。写真でみるかぎり花はかなりノウゼンカズラに似ている。<釣鐘葛>という漢字があるがこれは香港では見ない。

一方日本ののノウゼンカズラはノウゼンカズラ属 Campsis - ノウゼンカズ

残念ながら香港ではみたことがない。(注)

 

メモがないが、多分かななり前(2010年ころ)の日本(横浜)での盛夏時のスケッチ。盛夏時は記憶にまちがいない。


2014
年盛夏時(7月末)の上海でのスケッチ。

それではどんな花が香港にはあるか。香港で見られるノウゼンカズラ科の花、草木。
 

カエンボクでは何のことだかわからない。<火炎(かえん)木>でもいいが、字を見ると<炎天下>の感じがする。一方<火焔>は<ほのお>の感じがするので<火焔木>がいい。花は色も形も<ほのお>のようだ。
カエンボク(火焔木)>の学名Spathodea campanulata。


























キリモドキ属(ジャカランダ属) Jacaranda


 
 
 
香港ビクトリア公園。

ジャカランダは<ジャワ>、<マハラジャ>からの連想からか何か南洋かインドの木という感じがする。花はキリ(桐)とのような青紫(ムラサキ)色で<キリモドキ>と言える。

次は炮仗花。

中国語版Wiki<炮仗>

炮仗花学名Pyrostegia venusta)是紫葳科炮仗藤属的植物。


炮仗花は日本語名ないようだが、香港ではよく見る(常見)。炮杖花は色はノウゼンカズラとほぼ同じのオレンジ色。あきらかにつる性で、藤棚(ふじだな)のように植えられているのよく見る。オレンジ色だが、花の形は円筒形で爆竹(ばくちく)に似ている。<炮仗>は爆竹のことだ。<バクチクノウゼン>でもよさそう。だがこれだとすべて漢語になってしまう。いずれにしてもよく目につく特徴のある花だ。



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
炮杖花

話が少し横道にそれるが、中国では間違えやすいが紫葳科がノウゼンカズラ科、Bignoniaceae  に相当する。調べていないが、紫葳はノウゼンカズラと違ってムラサキ色の花だろう。

https://www.treehk.com/tag/%E7%B4%AB%E8%91%B3%E7%A7%91

紫葳科
香港觀賞植物紫葳科- treehk.com
紫葳科包含的植物,如我們常見的蒜香藤, 貓爪藤, 炮杖花, 火燄木 還有藍花楹及黃鐘花等。

オレンジ色の 炮杖花と火燄木(火焔木)、藍色(アオムラサキ)の藍花楹はすでに上で見た。

次に蒜香藤を紹介する。英語名はGarlic Vine 。これもよく目立つ花だが、これはオレンジではなくやや淡い赤紫色。

中国語版Wiki<蒜香藤>

蒜香藤(学名:Mansoa alliaceum),又名張氏紫薇紫鈴藤,为紫葳科蒜香藤属下的一个熱帶藤本植物物种

Garlic Vine


Wiki Mansoa alliacea

”  
Mansoa alliacea, or garlic vine, is a species of tropical liana in the trumpet-creeper family. It is native to Northern South America, and has spread to Central America and Brasil. Among the mestizos of the Amazon rainforest it is known as ajo sacha, a Spanish-Quechua name that means "forest garlic" or "wild garlic". M. alliacea has been exported overseas, and grows in the favourable climates of (for example) Puerto Rico, Southern Africa, Thailand and India. It is cultivated in the West Indies.
これは中国名<蒜香藤>や英語名Garlic Vine が示すように、茎(くき)を切ったり揉んだりするとかなり強烈なニンニクの匂いがする。 



A cultivated garlic vine at the

"




 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
上の写真と比べると見劣りするが、私が見た(よく見られる)香港の<蒜香藤>は実際なかなか見栄えがある。

Tecoma stans
という黄色花がある。中国名は<金鐘花>。鐘はベルの意味だ。これは<つる性>ではないが、背の高い木でもない。<タチノウゼン>の<タチ>は<立ち>の意か? この花は失敗が少ないので何度もスケッチしている。
 
 


Tecoma stans <金鐘花>
 
話はややこしくなるが、Japan Wiki では


キンレイジュ属(ギンヨウノウゼン属Tabebuiaモモイロノウゼン
 
 という紹介がある。
 
Tabebuia chrysantha という黄色い花をつける木があり、中国名は<黄鐘木>、<黄花風鈴木>。上に書いたが鐘はベルの意味だ。上に<モモイロノウゼン>とあり桃色の花もあるのだろう。

 
 

 
 
Tabebuia chrysantha <黄鐘木><黄花風鈴木>
 
 
追記 (2025年1月)
 
<紫花風鈴木>
 
ネット写真付き紹介があり、なんとか見たいものだと思っていたが、偶然今年の旧正月(2025年1月末)に偶然出くわした。さっそくスケッチしておいた。<黄花風鈴木>と同じく、葉が出る前に花が咲いている。花の出方、形は間違いなく<黄花風鈴木>で、色だけが違う。
 
だが3日前の日曜にサンデーペインター (スケッチャー) として<黄花風鈴木>みたいな木の紫色の花をスケッチしておいた。木に名札はなかったが、花の形や花のかたまり具合、さらに葉もあることから、から<黄花風鈴木>というよりは Tecoma stans <金鐘花>の紫色版の感じ。ただ木の枝の出方は<黄花風鈴木>に似ていた。メモは紫花風鈴木>としておいた。
 
さらに調べてみたが、ネット写真付き紹介は、香港政府系のモノもあり、そこでは<學名 : Tabebuia impetiginosa>と紹介されている。
 
 
<金鐘花>は Tecoma stans <金鐘花>
<黄鐘木>葉Tabebuia chrysantha  
 
だ。 Wiki では

紅花風鈴木(學名:Tabebuia rosea)

という紹介もある。
 
 


Clescentia alata
という変テコな木があり、中国名は<十字架樹>。四つの葉が十字架のようで、これが続いてついていく。花は木の幹や太い枝に付く変な花だ。形は筒状(または漏斗状ともいえる)。どう見てもフクベ(ヒョウタン)の形ではない。色は深い紅紫。

 

 


 
 
  
(注)このポストは2019年にかいているが、2020年か2021年夏に香港植物園でノウゼンカズラに出くわした。感動してたくさんスケッチした。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ノウゼンカズラ(凌霄花Campsis grandiflora
 
 
sptt







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